スウェーデンには「予防の父」と呼ばれるイエテボリ大学のペール・アクセルソン博士がおります。
博士は予防大国スウェーデンの礎を築き、エビデンスベースト(根拠のあるデータに基づく治療)の歯科治療こそがスウェーデン式の歯科治療なのです。
予防歯科の分野で高い水準を誇り、国民の歯の健康促進に取り組んでいるスウェーデンでどのような取り組みが行われているかお話します。
①予防的な歯科医療体制:
スウェーデンでは、予防歯科を重視した包括的な歯科医療体制が整っています。
一般歯科医院だけでなく、公共の歯科保健機関や学校歯科医など、幅広い場所で予防的な歯科ケアが提供されています。
②予防プログラムの実施:
スウェーデンでは、幼少期から成人までの全ての年齢層に対して、定期的な予防プログラムが実施されています。
例えば、子供たちは幼稚園や学校で定期的に歯科検診を受けることが義務付けられています。
③教育と啓発活動:
スウェーデンでは、予防歯科に関する教育と啓発活動が積極的に行われています。
幼稚園や学校での歯科教育、歯みがきの指導、健康食育などが取り入れられており、子供たちに健康な歯の習慣を身に付けさせる取り組みが行われています。
④フッ素の使用:
スウェーデンでは、フッ素の使用が広く推奨されています。
フッ素は歯の表面を強化し、むし歯の予防に効果的です。
スウェーデンでは、フッ素を含んだ歯磨き粉やフッ素洗口液が一般的に使用されています。
⑤コミュニティの取り組み:
スウェーデンでは、地域社会や市民団体が予防歯科の取り組みに積極的に参加しています。
例えば、地域の保健センターや市民団体が主催する予防プログラムや啓発イベントが行われており、歯の健康への意識向上が図られています。
スウェーデンの予防歯科の取り組みは、高い予防効果をもたらし、国民のQOLを非常に高いものにしました。
最近では日本の政府も予防歯科に注力するようになりました。
国民皆歯科検診!皆さんも歯科検診に出かけましょう!
そしていつまでも美味しく食事ができますように。