おしゃぶりや指しゃぶりは、乳幼児期に一般的な習慣ですが、長く続けていると歯の成長に影響を与える可能性があります。
以下に、おしゃぶりと指しゃぶりが歯に及ぼす影響について説明します。
1.歯並びの影響
おしゃぶりや指しゃぶりを永久歯が生え始める前の乳歯期に続けていると、歯並びに影響を与える可能性があります。
指やおしゃぶりをくわえることで、下顎が前方に押される場合があり、上下の歯が正しく位置しない場合があります。
これにより、歯並びの問題が生じることがあります。
2.噛む力の低下
おしゃぶりや指しゃぶりを続けると、普段使われるべき噛む筋肉の発達が妨げられる可能性があります。
この結果、咀嚼力(そしゃくりょく)が低下することがあり、後に食べ物を噛むことや口の中での適切な舌や口腔の動きに影響を及ぼすかもしれません。
3.歯の変形
おしゃぶりや指しゃぶりを長期間続けると、歯が変形することがあります。
特に、指しゃぶりの場合、指の形状によって歯が押されたり変形したりすることがあります。
4.口呼吸
おしゃぶりや指しゃぶりをすることで、子供が口呼吸をする傾向が高まることがあります。
これにより、上顎が狭くなる場合があり、歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
おしゃぶりや指しゃぶりを完全に避ける必要はありませんが、これらの習慣が長期間にわたって続く場合は、注意が必要です。
歯の健康を守るためには、以下の点に気を付けましょう。
・おしゃぶりや指しゃぶりの使用は、乳幼児期の一時的な安心を得るために使用し、適切なタイミングで卒業させることを心掛けます。
・歯が生え始めたら、おしゃぶりや指しゃぶりを減らすか止めることを検討します。
・子供がおしゃぶりや指しゃぶりをやめる際には、寝る前の習慣としての使用を最初に減らすのが良いでしょう。
・歯科医院に定期的に通い、歯の発育や健康を確認することが大切です。
おしゃぶり・指しゃぶりは、3歳ごろまでは、あまり歯に影響がないと言われますが、もし4歳を過ぎてもやめられなくて歯の成長に不安がある場合は、歯科医院で歯科医師・歯科衛生士に相談することをお勧めします。
彼らは子供の口腔の発達について専門的なアドバイスをお伝えすることができます。