ドライソケット(dry socket)とは、抜歯後に発生する口腔の合併症の一つです。
通常、歯を抜いた後、その抜けた穴は血液や血小板が集まり、新しい組織が形成されて傷が癒えるのですが、ドライソケットの場合、この過程がうまくいかず、痛みや感染症状が生じることがあります。
ドライソケットの症状は、
1.強い痛み:通常の抜歯後の痛みと比べて、非常に強い痛みが特徴です。
2.悪臭:口臭や不快な臭いがすることがあります。
3.膿の排出:抜歯部位から膿が出ることがあります。
4.顎の腫れ:顎周辺の腫れや腫脹が見られることがあります。
ドライソケットは通常、歯科医による治療が必要です。治療の一環として、歯科医は抜歯部位を清潔にし、薬物処方や特別なガーゼパッキングを用いて症状を緩和し、感染を予防します。患者は症状が改善するまで受診し続ける必要があります。
ドライソケットは比較的まれに発生する症状ですが、タバコの喫煙や口内の過度な洗浄、適切なケアの不足などがリスク因子とされています。
抜歯後、適切なアフターケアを受け、歯科医の指示に従うことが大切です。
また、歯を抜く際には、歯科医に病歴や薬物の使用について正確に伝えることも重要です。