歯科医院来られた時に「お薬手帳をお持ちですか?」と聞かれたことはありますか?
処方されるお薬は全身に作用することが多く、内科などの病院ではよく耳にされると思いますが、口も例外ではありません。
お薬の種類によっては歯科治療に影響を与えてしまうものがあるため、どんな種類のお薬を服用しておられるかは、とても大切な情報です。
以下は、お薬手帳の必要性についてのいくつかのポイントです。
● 薬物相互作用の防止: お薬手帳は、患者様が現在服用しているすべてのお薬、および薬局で入手可能な薬剤のリストが記載されています。これにより、歯科医師は処方薬と既存の薬物との相互作用を評価し、患者の安全性を確保できます。薬物相互作用が問題になることがあり、お薬手帳はそのリスクを最小限に抑えます。
● アレルギー情報の提供: お薬手帳には、患者様の薬物アレルギーや過敏症の情報が記載されています。歯科医師はこれらの情報を把握し、適切な治療を計画するために役立ちます。誤った薬物の処方やアレルギー反応の発生を防ぐのに役立ちます。
● 服薬履歴の確認: 歯科治療の際、患者様が特定の薬物を服用しているかどうかを知ることは、治療計画に影響を与える場合があります。お薬手帳を通じて、歯科医師は適切なアドバイスを提供し、必要に応じて治療計画を調整できます。
● 緊急時の情報提供: 突然の緊急事態や疾患の悪化時に、お薬手帳は医療チームに患者様の健康状態に関する重要な情報を提供できます。これは特に意識を失っている場合や、別の医療機関で治療を受ける必要がある場合に役立ちます。
● 薬物の正確な記録: お薬手帳は薬物の名称、投与量、服用頻度などの詳細な情報を提供します。これにより、患者様と歯科医師の両方が薬物の正確な履歴を確認できます。誤った情報を防ぐのに役立ちます。
歯科医院でのお薬手帳は、治療の安全性と有効性を向上させ、患者様の健康を保護するために重要なツールです。
安全な治療を提供するためにも、服薬が一時的であってもお薬手帳のご持参をお願いいたします。