神経治療って痛い？
根管治療の流れを教えます！虫歯の進行具合がひどくなってきた、歯が折れてしまった場合などは、神経の治療が必要になります。
神経の治療は痛みもあり、口の中の作業なので、何が行われているのかわからないのが不安ですよね。
今回は神経の治療の流れを説明します。
神経の治療、根管治療って？
花子
先生！神経の治療って、何をするんですか？
川上太郎
虫歯が進行して歯の中にある神経の部屋(歯髄：しずい)が感染、歯が折れてしまったときなどは歯の神経をとって、歯の中にある神経の通っていた管をきれいにするんだ。専門用語では『根管治療』と言うよ。
神経の治療とは、虫歯の進行してしまった歯や、折れてしまった歯の神経を抜いて、その後、歯の中にある神経の通っていた管をきれいに清掃・消毒する治療です。
また、神経が死んでしまった歯が感染を起こして、歯ぐきが腫れてうみが出てしまった時も、歯の中の神経の管を消毒して治療します。
神経の治療は痛いの？
花子
神経の治療って痛いですよね？麻酔はするんですか？
川上太郎
最初に神経を抜く時は、麻酔はする。その後、歯の根の中を消毒するときは、麻酔はしないんだ。
花子
ええっ、麻酔をしなくて、痛くないんですか？
川上太郎
一度神経を取ってしまった歯は、痛みは感じない。だから、神経を取った後の根管治療では、痛みもないはずなんだ。
花子
ほっとしました！ でも、その後の神経の治療が痛いっていう患者さんもいます。どうしてですか？
川上太郎
そうだね。歯の周りの神経が過敏になっていて、痛みを感じることがある。もし根管治療中に激痛があるようなら、神経がまだ残っている可能性があるし、激痛があるようなら、麻酔をした方がいいね。
花子
神経は、一度でスッキリ取れないものなんですか？
川上太郎
前歯の神経なら、一本のことが多いけど、奥歯は歯の根が分かれているから、神経の管も4〜5本ある。枝分かれしていることもあるし、親知らずの影響などで歯の根が曲がっていたりすることもある。根管治療は難しい治療なんだ。
根管治療の流れ
麻酔をしてから、虫歯を削って歯の神経を取ります。
リーマーなどの道具を使い、手作業で神経を取り除きます。
その後、薬で歯の管の中を洗浄します。洗浄が終わったら、根の中に薬を詰め、次回の治療まで仮の蓋をしておきます。
手作業で神経を取る→洗浄→薬を詰めるという治療を、歯の管の中がきれいになるまで数回繰り返します。
完全に歯の管の中がきれいになったら、管の中に最終の薬を詰めて、再び感染しないよう、根管内を封鎖します。
神経治療では、最初に麻酔をして神経を抜き、その後根管内を洗浄して清掃することを何度かくり返して、歯の根の管内をきれいにします。
完全にきれいになったら、ゴムのようなものを管に詰めて封鎖します。
