その歯は抜いていい?抜歯を判断する5つの方法その歯は抜いていい?抜歯を判断する5つの方法
痛いし、恐いし、できれば避けたい治療のひとつ、「抜歯」。
失われた歯は戻らないので歯科ではなるべく抜歯以外の治療法を優先させますが、口の中の状態によっては抜歯もやむを得ません。
医師によっても判断基準は違うし、色々な要素を元に判断するんだけど、抜歯しなくてはいけないような悪い歯を残しておくと、健康な他の歯にも悪影響を及ぼす可能性があるんだ。
歯だけじゃなくて体全体の健康状態にも関係するから、抜歯にはちゃんと意味があるんだよ。
親知らずは抜いた方がいいの?
抜歯が必要な治療例として「親知らず」を思い浮かべるかもしれません。
親知らずを抜歯する判断基準は、歯として噛み合わせに参加しているか否かです。
腫れたり痛みを感じたりせず、大きな虫歯がなければ抜歯せずとも治療することができます。
食べ物が挟まりやすく、隣の歯を虫歯にする可能性のある親知らずは抜歯する場合もあります。
でも、別の歯を抜歯した場合、親知らずを変わりに移植できるから悪いことばっかりじゃないんだよ。
重度の虫歯は抜歯するべき?
大部分の歯が溶けて歯根まで達した虫歯はやがて化膿し、「髄骨炎」「歯性病巣感染」などの激しい痛みを伴う歯性感染症を引き起こします。
口腔環境を清潔に保つためにも、毎日の歯ブラシはキチンと行う必要があります。
痛みがないから大丈夫なんて思わず、日々の努力が重要ですね!
歯は宝石と言われるように、いくら技術が発達しても本来の歯には勝てないんだよ
成人の80%以上が歯周病!?
日本人は歯周病になる人が多く、生活習慣病の一つと考えられてます。
歯周病とは、歯と歯茎の隙間に歯周病菌という細菌が入り込んで歯肉炎を起こし、歯を支えている骨を溶かす病気です。
歯がグラグラになり、そして最後には歯が抜けてしまいます。
抜歯の判断が難しく、再生療法などの治療法も多いけど改善されなければ更に歯肉と骨は溶かされて、口腔全体に影響を及ぼしてしまうんだ。
歯並びが悪いと抜歯が必要な理由
日本人は、西洋人と比べて歯の大きさは変わらないのに顎が小さいから、どうしても歯の並ぶスペースが足りなくなるんだ。
せっかく歯列矯正をしても、歯を支える骨に限界がきて歯の神経が死んでしまったりする。
顎と歯のバランスを考えて、抜歯をする場合もあるんだよ。
通院を減らせる効果がある!?
悪い歯だけを治療すれば良くなるわけじゃないからね。
抜歯は必要はないけれど、より理想的な口腔内にするためにおこなわれる抜歯のことを「戦略的抜歯」、「相対的抜歯」と言うよ。
その後の生活にもしばらく支障をきたす可能性のある抜歯を避けるためには、日々のホームケアとメンテナンスが大切です。
面倒だとサボらずに、食後や寝る前にはしっかり歯磨きをして清潔で健康な歯を目指しましょう。