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2019/07/03
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歯周病と全身疾患について

現在、成人の約8割が歯周病にかかっていると言われています。

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨が壊されていく細菌感染症で、ひどくなると最後には歯が抜け落ちてしまう怖いお口の病気ですが、近年の研究により、歯周病は、お口の病気というだけではなく、全身疾患との関連性が明らかになってきました。  

歯ぐきと歯の間の溝を歯周ポケットと言いますが、そこには常に菌がおり、炎症を起こすとそこに細菌が侵入してきます。その口腔内の細菌が血管内を通り、全身にまわることにより炎症が広がり疾病に繋がるといわれています。   


その中で、狭心症・心筋梗塞と歯周病の関係について、少しお話したいと思います。   

まず、心筋梗塞(しんきんこうそく)は、心臓を動かす心筋(しんきん)というところに血液が届かくなって激しい痛みに襲われ、重症になると命にかかわる大変な病気です。

心筋梗塞とよく似た病気の狭心症(きょうしんしょう)は、心臓に酸素や栄養を送っている血管が狭くなり、必要な血液が十分に送れなくなることで起きる病気です。

ともに、動脈硬化(どうみゃくこうか)によって血管が狭くなることで起こりますが、動脈硬化を起こす要因に歯周病菌も関係しているということがわかっています。  

動脈硬化を起こした血管内の病巣を調べたところ、口腔内の細菌(歯周病菌など)が血管内を通り、全身にまわることにより悪影響を及ぼしていました。従来の食生活の乱れや運動不足などとは別に、歯周病菌などの細菌感染も要因のひとつなのです。


歯周病により口腔内に炎症が起こっている人は、炎症が起こっていない人と比べて心血管疾患を発症するリスクが高くなるので、「歯周病」と言っても全身疾患に関係のある、軽視してはいけない疾病と言えるでしょう。  


 歯周病は、定期検診での早期発見→早期治療がとても大切です。

少なくとも半年から1年に1回、歯の定期健診を受けるようにしておくと、歯周病予防や進行を防ぐことに繋がります。



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