寝るときに入れ歯を入れたままでいいのか、外した方がいいのかということは入れ歯を使っている人なら一度は疑問に思うことでしょう。
入れ歯はそのままで寝てもいいという意見もありますが、外して寝る方が良いともいわれています。
口の中に細菌が増えるのを抑える
睡眠中には唾液の分泌が少なくなって乾燥した状態になります。殺菌作用をもつ唾液が減少することによって細菌が口の中に増殖しやすいため、入れ歯などの異物は口の中にない方が細菌の増殖を抑えられるのです。
ネバネバした状態は口臭の原因にもなるし、特に、高齢になると唾液の分泌も不足しがちで細菌が増えやすくなるからね。細菌の増殖を抑えるのは重要だよ。
あごや歯茎を休ませ口内炎を予防する
寝ているときに入れ歯を外す方がよい理由の二つめは顎や歯茎、また、粘膜の安静のためです。
さらに、入れ歯によって歯茎に口内炎ができる場合もあるので口内炎の予防のためにも外すことをおすすめします。
しかし、外すことで顎が不安定になってしまう人や入れ歯を外した顔を他人に見られたくない人は入れ歯を外さずに寝てもよいでしょう。
入れ歯の誤飲を予防する
部分入れ歯で、特に小さい入れ歯は就寝中に飲み込んでしまう危険性があるので、念のため外すとよいでしょう。
また、誤飲に関する過去の事故では、総入れ歯に近い大きさの入れ歯でも誤飲の報告があるため慎重さも必要です。
さらに、高齢者や認知症などの病気で入れ歯がノドにひっかかっても気づきにくい可能性がある場合は外すことをおすすめします。
小さな部分入れ歯だけでなく、ある程度大きなものでも油断できないから安全のために外す方がいいだろう。
寝るときは外すべき?入れ歯を外して寝る方が良い理由3つのまとめ
寝ている間に入れ歯を外す理由を3つご紹介しました。
総入れ歯をはじめ、入れ歯の使用が増える高齢者は、唾液の分泌量の低下による口内細菌の増加や誤飲などを防ぐために入れ歯を外して寝ることをおすすめします。
また、顎や歯茎などのトラブルや入れ歯について気になることがあるときには歯科医院で相談するとよいでしょう。