皆さん、虫歯治療が終わった後に、先生から詰め物・被せものの種類についてお話を聞くことがあると思います。

自分には何が適しているのか、どんな物があるのか知ってみましょう。

＜＜補綴物＞＞　虫歯の大きさ、進行によって、その歯に適した詰め物、被せもの。

◯ コンポジットレジン

虫歯を削った場所が小さい場合は、コンポジットレジンを詰めます。

コンポジットレジンとは歯科用の特殊なプラスチックのことです。

10～30分で処置できます。

◯ インレー(詰め物)

虫歯になった部分を削り取って型取りをし、その部分に詰めます。

保険では金属の詰め物、　保険外ではハイブリッドやジルコニアなどがあります。

◯ ハイブリッド(白い詰め物、保険外)

レジンと呼ばれる歯科用樹脂(プラスチック)と陶器(セラミック)の微粒子を合わせたもので、見た目はきれいですがレジンの性質が含まれているので、セラミックより耐久性が劣り、噛み合わせが強いと割れる可能性があります。

◯ クラウン(被せ物、金属)

虫歯が進行するとインレー(詰め物)では対処出来ないことがあります。

主に神経の処置をしている歯にクラウン(被せもの)が多く使われています。

歯全体を被せて、虫歯を修復する冠。『差し歯』とも呼ばれています。

◯ CAD/CAM冠(白い被せもの)

プラスチック素材を使用したブロックを機械で削り出して制作する被せもので、おもに4番目5番目の歯に保険が適用します。

（※令和2年9月1日から前歯にも適用になりました。）

見た目がよく、金属を使っていないので金属アレルギーの心配がありません。

強度は硬すぎないので、噛み合う歯を傷つけにくいのですが、すり減りやすく割れやすいので、噛み合わせが強すぎると使えない場合があります。

◯ MB(白い被せもの、保険外)

白い歯で、金属の冠に陶器(セラミック)を焼き付けた冠。耐久性が高く、前歯・奥歯問わず自然な色合いにでき、歯垢がつきにくく、天然の歯の様に白く美しい歯です。

※注意・・・歯肉が痩せてしまった場合、歯と歯肉の間に黒い筋(ブラックライン)ができることがあります。金属アレルギーの方は不適応となります。

◯ ジルコニア(白い被せもの、保険外)

セラミック（陶器）の種類の一つです。

金属より硬く、長いブリッジにも対応できます。表面がセラミックなのでツルッとしていて汚れがつきにくく清潔感があり、白く美しい歯です。

歯周病の方や、歯を磨くのが苦手な方などにおすすめします。

＜＜歯を失ってしまった時＞＞

虫歯や歯周病などで歯を失った場合、見た目をよくし、食べ物を噛む力を維持して、残った歯をよい状態に保つために、ブリッジ・入れ歯・インプラント等の義歯を使うことが欠かせません！

◯ ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削った上で、それを士台に橋をかけるようにして、人工歯の歯を固定します。

◯ 入れ歯

部分入れ歯、失った歯が何本でも（1本でも飛び飛びでも）、条件に合わせてつくることができます。金具を引っかけるため歯を少し削るだけなので負担が少ないのが利点です。

◯ マグネット式入れ歯

歯を失った根にある歯根の上に小型の磁石をつけて、その上に小型の磁石を埋めた入れ歯を装着する方法。強い磁石でつけるため、装着による違和感が少なく、見た目もきれいです。

◯ 金属床(メタルプレート)

義歯床を金属にすることで、入れ歯を薄くすることができます。薄くなった分だけ保険のものより、喋りやすく、違和感が少なかったりします。

金属を使っているので、食べ物の温度が伝わりやすく自然な感覚で食べることができます。

また汚れが付きにくく、入れ歯特有のにおいも少ないです。

◯  インプラント

歯を失った顎の骨に、チタンなどで出来た人工の歯根を手術で埋め込み、しっかり骨とくっついたら、その上に人工の歯を入れる方法。顎骨が健康であることが条件で、骨がなければ、人工骨をまず作っていかないといけないので、その場合はCTを撮ってからの判断となります。

見た目も、自然で噛む事に関しては健康な歯とほぼ一緒です。

～～詰め物、被せものの選び方～～

自分が何を重視しているかを考えてみてください。

★健康

★見た目

★値段

健康・見た目が重視なら、高くてもいいものをお勧めします。・・・セラミックなど

金銭的に余裕がない！・・・という場合も、保険内でじゅうぶん対応できます！

色々な事情や悩みがあると思います。

分からないことがあれば先生や、歯科衛生士にご相談ください！

あなたにあったものを見つけましょう！！